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■第143段 いい仕事をするために単純化する
(テーマ 己を鍛える) 平成16年10月18日
●基本ができていないとミスする
中日の落合監督が就任時にいった「単純な野球をする。これが一番難しい」は、いい野球をするための大前提を伝えているのであり、単純な野球をやりたいわけではない。多くの人はここを勘違いしやすい。
私は野球をやりはじめて、はじめて下半身をつくった。毎朝、ヒンズースクワットと腕立て伏せをやっている。そうすると、野球が全然違う。下半身が安定するから、バッティングが正確になる。いかに基本を何回もやるか――。基本練習が重要だ。
原稿仕事でも同じだ。「仕事の徒然草」は大した文字量ではないが、この程度の文章をきちんと書けない人は、単行本を書くことはできない。小さい仕事を軽視する人は、大きな仕事も粗くなる。
税務の世界では、節税対策など大きい案件になると、億単位の話になる。数万円の仕事をきちんとできない人は、億単位の大きな仕事はできない。基本ができていないと、必ずといっていいほどミスが出る。税務署のチェックが厳しく、ミスを見つけるからだ。一カ所でも失敗すれば、否認される。行った節税対策が帳消しとなり、高い法人税を支払わなければならない。ミスは絶対に許されない。
●単純なものを探求するのは難しい
単純なものを探求するのは難しい。だから「シンプル・イズ・ベスト」だ。シンプルなものを積み上げることが、実力になる。文章を考えても、難しいことを難しく書くのは誰でもできるが、難しいことを誰にでもわかりやすく書くのは難しい。ハードルが高くなる。
物事をいかにシンプルにして考えるか――。単純明快でシンプルなかたちにするのは、ひとつの能力だ。毎日、物事を単純にして考える訓練を自分に課していれば、誰でもできる。これが、いい仕事をするための基本練習となる。
文責 山田 咲道(お仕事…募集中)
エース会計事務所 公認会計士・税理士
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