■第188段　ビジネスは、経済戦争である14　勝つ戦略・戦術は無限大にある
　（シリーズ　ビジネス戦争論）　平成１７年８月２９日

●昔から現在までの戦略・戦術

　勝つための戦略・戦術には多数ある。たとえば空爆する、占領や捕虜、全面降伏させるような威圧行為、海上封鎖、スパイ、ハッキング、少数民族の氾濫を起こす…。それらを組み合わせて行われている。

　そして、空爆ひとつをとっても、どういう順番で行うのか、場所、規模、時期など考えなければいけないことは多い。イラク戦争では貿易制限を行うという経済封鎖が行われた。貿易しないということは、お金を得られない。最新武器を調達できなくなり、力尽きる。

　ちなみに経済封鎖は昔からあり、「敵に塩を送る」は、それから生まれた古事だ。甲斐の武田信玄を困らせるため、今川氏真と北条氏康が盟約して、塩送りを禁じた。ライバルの上杉謙信は、それを見て、武士だけではなく、人びとが生活に困るのは卑怯だと、日本海の塩を送って、助けた。

●宣伝・広告でも多数の方法がある

　ビジネスでも利益を上げるために、効率的な方法はいろいろ考えられる。たとえば、宣伝・広告を考えてみよう。電通調べの広告費によると、2004年にはじめてインターネット広告費がラジオを抜いた。今年のネット広告費は30％増が見込まれている。ネット広告には、バナー広告、アフィリエイト、メルマガの五行広告がある。

　時代とともにテレビやラジオ、新聞、雑誌といった媒体への出稿は変化しており、目的により、どの媒体を使うかも異なってくる。つねに費用対効果を考えるとともに、そのやり方を知っておく必要がある。小さな会社だから関係ないのではなく、何事も潮流を知っておくのは重要だ。

　宣伝・広告には、東京ディズニーランドのオフィシャルスポンサーやゴルフトーナメントの冠スポンサー、プロ野球の球団の買収もある。

　また最近増えているネーミング・ライツ（命名権）もそのひとつだ。これはスポーツ施設などの名称に、スポンサー企業の社名やブランド名を付与する権利のことであり、横浜国際総合競技場が日産スタジアム、東京スタジアムが味の素スタジアムに変わっている。また2005年4月にオープンしたエプソン品川アクアスタジアムもそうだ。

　文責　山田　咲道　公認会計士・税理士
　中央区の税理士　エース会計事務所　会社設立できる公認会計士　東京都

（一言）

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