■第32段 儲かる会社4 儲かる会社の社長は、必ず自分のせいにする
(シリーズ 儲かる会社、儲からない会社) 平成14年9月2日
●社長が他力本願では会社がつぶれてしまう
儲からない会社の社長の典型的なパターンは、会社の業績が悪い責任を景気のせいにする。中小企業は、日本経済の影響をそれほど受けない。どんな産業でも、急になくなることはありえないし、数兆円の市場はある。悪いといわれている建設業界でも、絶好調の会社はある。
会社の業績が悪いのは、基本的にすべて社長の責任といえる。「そのうち、なんとかなるだろう」と、なんの手も打たずに、他人のせいにしているのは、経営責任を放棄していることだ。儲からない理由は、必ずある。その理由を分析して、ひとつ1つ解決策を考えて、実行していかなければ、業績はよくならない。社長が他力本願では、会社がつぶれてしまう。
たとえば、不景気だからと、受注額が減るのは社長に営業力がないだけだ。毎日、どれだけメールを書いているか? 何本の電話をしているか? 突然、無から有が生まれるわけがないから、忙しくても、どれだけ人とつき合っているか、外出して何人と会っているかが勝負になる。
●結論を先延ばしにしたら、ますます悪くなる
儲からない社長が、よくいうのは「景気が悪い」だけではない。次に多いのは、二代目社長が「オヤジが自由にやらせてくれない」と嘆くことだ。一方の創始者である父親は「息子がしっかりとやらない」とコボしている。お互いに甘えているから、うまく経営がいくはずがない。それ以外をまとめると次のようになる。
◆社員 「社員がダメ」「いい人材が採用できない」「すぐ社員が辞める」
◆銀行 「銀行が金を貸さない」(貸してくれない要因がある。そもそも借入
をしなければいけない状態になることが悪い)
◆店舗 「立地が悪い」「競合他社が近くにオープンした」
儲からない社長は精神的に弱いから、結論を先延ばしにする。現状に流されてしまい、目の前にある問題を解決できない。業績が悪くなっているのならば、リストラをしなければいけない。「社員がダメ」と嘆いているのならば、能力のない社員はリストラして、新たに社員を雇ったほうがいい。
20代の社員をひとり雇うと、給与が毎月20〜30万円、賞与が年2回、40〜50万円として、1年間で人件費が320万円になる。それに対して、求人情報誌で求人をするコストは15万円。能力のない社員を抱えているよりも、新たに採用するほうが、はるかに安い。採用する際には、履歴書を見る、面接などの時間はかかるが、採用した人材が優秀ならば、リターンは大きい。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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