■第115段 ビジネスは、経済戦争である9 戦争は内なる戦いから始まる
(シリーズ ビジネス戦争論) 平成16年4月5日
●アメリカはイラクに勝ち、なぜベトナムに負けたか
アメリカはベトナム戦争には負けたが、イラク戦争では勝つことができた。それはなぜだろう。ベトナム戦争では、「戦争のために人を殺していいのか」という強い反戦感情を根づかせ、反戦・反体制運動が全米で激しく起こったことが大きいからだ。これが内なる戦争であり、国内の世論に勝たないと、戦争では勝つことができない。
イラクに対して、アメリカの圧倒的な武力を持ってすれば、勝とうと思えば、すぐに勝てた。しかし、ブッシュ大統領はこれをしなかった。国内の反戦運動に加えて、アメリカ同盟国であるフランスやドイツなどの強い反対や国連の決議を得ることが難しいなど、厳しい状況にあったからだ。
戦争をやるためには、常にトップダウンで国民がトップのいうことをすべて聞く軍隊型のスタイルにならないと、本来の力が発揮できず、組織的な力が出ない。いまは国民の力が強くなっているから、内なる戦争が厳しくなっている。
●内なる戦いを制するものが勝つ
内なる戦いは、昔からくり返されてきた。たとえば織田家は内紛の絶えない一族だった。織田信長が織田家の後継となってから、弟の信勝が二度の謀反を企てた。一度は許したものの、やむを得ず謀殺。同じ時期に腹違いの兄、織田信広も反乱未遂を起こしているが、許している。弟と親戚4人を謀殺以降、織田家はまとまりを見せるようになる。戦国乱世を半ば制し、日本全土を制するのを目前にして、「本能寺の変」が起こる。明智光秀の謀反により織田信長は無念の死を遂げた。
ビジネスにおいても、企業間の競争だけが戦争ではない。内なる戦いは、経営者と従業員の間で起こり、不平・不満などが出ると、みんな疲弊していく。従業員の士気を高めるような組織構造にしなければ、企業間の戦争には勝つことができない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
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