■第268段 要となる後継者候補選び
(テーマ 大局から経営を考える) 平成19年3月12日
●後継者候補は社長が一本釣りする
後継者候補は、最低3人は必要である。有能な人であればあるほど、退職する確率が高くなる。途中で離れないように、給与や賞与で功績を認め、モチベーションを維持するような体制を整えなければならない。
加えて、後継者候補が25〜30歳前後ということは、入社5年前後の人材だ。営業部長や経理部長、総務部長といったラインの人たちの一階層下、あるいはその二階層下の人材の中からダイヤモンドの原石を探さなければいけない。優秀な人材でも、何の権限がなければ力を発揮できない。組織の中に埋もれないように、社長が一本釣りをするというわけだ。そこでカギになるのは、社長が経営者資質を見抜くこと。この力が社長には求められる。
●経営者資質ある人材とは
経営者資質があると私が考える人材は、「やれ」といわれたときに、当たって砕けることができる人。「100回やりました」といえる人だ。事業は稼ぐときには大きいが、失敗もする。稼ぐときには100億円、マイナスは30億円で、差し引き70億円という世界である。
マイナスの30億円を恐れると、100億円がとれない。守りばかりの経営では、成長できない。攻めに伴う失敗のリスクをとるのが経営者だ。
このようなことは普通の会社員生活では身につけられない。また、ある程度教えても、身につかない人もいる。経営者資質のある若い人材に、社長が直接教えなれば意味がない。そのため、時間とともに負担がかかる。
結局、社長の一番の役割は人材育成にある。会社は人間で成り立っており、活躍する場である。人材育成が社長の生きがいになっているような会社は、勢いがあり、業績もいい。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
教育とは、耐えることである。
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