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                      ■第429段 志とは3 社長が落ちぶれる理由(シリーズ 志を立てる) 平成23年2月7日
  第428段でお話ししたようなモチベーションで働いている社長の会社がうまく行き、仕事にもお金にも余裕ができた場合は、どうなるでしょうか。例えば、毎年何千万円も利益が上げられる会社になり、社長も数千万円の役員報酬を貰い、さらに一生遊んで暮らせるようなお金が出来てしまったらどうなるでしょうか。お金で実現できる夢を、実現してしまったらどうなるでしょうか。  多くの社長は、会社そっちのけで欲に溺れ豪遊を始めます。毎日銀座や六本木の高級クラブで飲み歩き、事業とは関係ない不動産や高級な外車を買いあさり、愛人にお金と時間を費やすなど、私は過去何人もそのような落ちぶれた社長を見てきました。  落ちぶれた社長にとって会社は、お金儲けをするための道具ですから、目的を達成したら必ずしも必要ないものどころか、苦労の多い仕事なので次第にめんどくさくなります。性格もどんどん傲慢になり、従業員に挨拶するどころか、得意先にもまともに挨拶しないような社長になって行きます。人を敬うことがまったく無い、いわゆる人が変わってしまった状態になるのです。  このような社長の会社は、今どんなに儲かっていても、社会的な存在意義を失ってしまっており、遠からず会社は倒産することになります。これを思想家の安岡正篤は、次の言葉で語っています。  敗事は多く得意の時に因り、成功は常に苦辛の日に在り。  順境のときにも、逆境のときにも、そしていつでもいつまでも、逆境の時にも負けないような強い情熱を二宮尊徳や松下幸之助のように一生涯維持し、会社を社会的な公器として成長発展させていくためには、どうしても志が必要になって来るのです。  佐藤一斎は「言志耋録」第24条で、そのことを教えてくれています。  私欲の制し難きは、志の立たざるに由る。志立てば真に是れ紅炉に雪を点ずるなり。
 故に立志は徹上徹下の工夫たり。
 文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
 中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
 
  
 
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