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第476段 システム障害への対処の仕方
 (
テーマ パソコンで情報活用する) 平成25年1月21日

疑似環境は果たして正常稼働できるか

 バックアップ環境を構築する際に見落としがちなのが、本番系のHDD(ハードディスクドライブ)やシステムに不具合が生じてバックアップに切り替えたときに、果たしてちゃんと正常稼働を続けられるのか、という問題だ。
 たとえばサーバーを1個たてて運用していて、同じ環境でバックアップをとっているとする。本番環境と違い、バックアップはあくまで疑似環境だから、本番機が動いている限り、試してみることができない。だから、バックアップが動く環境を正しく作ることができているか確かめるのは思った以上に厄介なことなのだ。

 JALやANAなど、企業によっては本番環境が24時間稼働し続けている。1日中ずっと休みなく新たなデータが入ってくるので、バックアップ環境を本番環境で動かしてみることはできない。つまり、環境のクローンは作れても、実際に動くかどうかを確かめることができないのである。

バックアップにスイッチしてみるリスク

 昨年、みずほ銀行のシステム障害について金融監督庁から業務改善命令が出されたが、みずほ銀行にももちろんバックアップ環境はあった。だが、一次障害への不適切な復旧対応の結果、ATM障害や大量の振込処理遅延等へと障害が拡大し、行政処分を受けることになった。
 本機をとめてバックアップにスイッチし、メインとサブを入れ替えることは理屈的には可能だが、まず、大量のデータを正しい移動先に送れているのかというシンクロの問題がある。データの試験的な移行の最中にもしミスがあれば、テストをやらなければよかったということになる。本番環境の入れ替えを試してみることは、銀行などの社会的責任の重い企業にとってはあまりにもリスクが大きい。

 また、テスト環境なら1000件程度の小規模のデータでやるところ、実際にはデータ数が1万件を超えたりして、テストと本番ではデータトラフィックがまるっきり異なることもあるだろう。そうなると、想定外のどんなトラブルが発生するかわからない。
 サーバーを止めることなく稼働させる仕組みを考えながら、慎重にシステム開発をしていかないと、まさに会社の命取りになる。


 文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
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