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                      ■第587段 ハラスメントとは何か 
                       (シリーズ 従業員をうまく仕切る) 平成29年10月2日 
                     ●ハラスメントの意味は「いやがらせ」 
                       
                      自分の周りにハラスメントが横行していないので、普段あまり意識していないが、「セクハラ」「パワハラ」「モラハラ」「マタハラ」「ジェンハラ」と世の中ハラスメントだらけで、働きやすい職場環境を考える上で避けて通れない問題となっている。 
                       ハラスメントの意味は「いやがらせ」である。セクシャルハラスメントは性的いやがらせ、パワーハラスメントは地位・職権を利用したいやがらせ、モラルハラスメントは精神的な暴力によるいやがらせ、マタニティハラスメントは妊婦に対するいやがらせ、ジェンダーハラスメントは性差別意識に基づくいやがらせを指す。男性が加害者、女性が被害者になりやすいが、女性上司などによる逆のパターンもある。 
                     裁判実務でいうと、パワハラよりセクハラの方が罪が重く、罰金が大きい。セクハラをなくそうという動きが企業で活発化している一方、そのリスクを過剰に避けようとすると、社内のコミュニケーションがあまりに希薄になってしまう。 
                       例えば、「『飲み会やるぞ』と誘うとセクハラになるから、誘うのはやめよう」と女性社員を誘わなくなると、「私だけいつも誘われない」と女性社員が逆に疎外感を味わうこともありうる。極めて扱いの難しい、デリケートな問題だ。 
                     
                    ●ハラスメントかどうかは被害者の主観で決まる 
                       
                     女性だからという理由だけで、お茶出しを頼むことはジェンダーハラスメントにあたる。性別に関係なく、そのときの仕事の状況などで作業を分担することが望ましいが、「お茶出し」という職責で採用した女性に対してその業務を頼めないと話にならない。 
                       接待の席に「うちの課の美人を連れてきました」と女性社員を連れて行ってお酌をさせたり、逆に女性が男性に「男なんだから、もっとしっかりしなさいよ」と言ったりすることもジェンハラだ。 
                     ハラスメントがなくなるよう、会社としては啓蒙活動をしていかなければならないが、何もかもいけないと規制すると、社内がギクシャクしてしまう。日常の円滑なコミュニケーションを抜きにして職場は成り立たない。 
                       話が合う合わない、性格的に好き嫌いなど、相性や好みの問題もあり、同じセリフでもTPOによって許されるかどうかが異なることもある。ハラスメントに該当するかどうかは、被害を受けた人の主観によるところが大きい。相手と同じ立場に立って考え、感じ方を共有することが大事になる。 
                       ハラスメントへの対策はいまや必須であり、会社はこの難しい問題に真摯に取り組んでいかなければいけない。 
                       
                       
                      
                       文責 山田 咲道 公認会計士・税理士 
                       中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都 
                     
                      
                     
                      
                     
                     
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