■第641段 できるだけ早く人に頼む
(シリーズ 仕事の順番) 令和2年2月3日
●仕事はひとりでするものではない
自分ひとりでできる仕事というものは、ほとんど存在しない。何らかの資料を誰かにもらって、それをまた他の誰かに加工などしてもらって、自分がチェックして仕上げていく。そして、また人に頼むという循環になるから、自分ひとりでやりきる仕事などないのだ。
だから、できるだけ早く人に頼まないと、上がりが悪くなる。責任をとる自分の時間が削られる羽目になる。その流れをわからない人が異様に多い。
事務局のスタッフに対し、5時になってからいきなり、「今日中にこの郵便を出して」と頼むような税理士がうちの事務所にもいた。そんなやり方では、ブラック企業まっしぐらだ。みんなの時間をストレスとともに使うことになる。
「A4用紙5枚」などと告げて朝一で頼んでおけば、重さがわかり、切手も貼れる。送り状を用意しておけば、普通郵便ならポスト投函して終わりだ。残業にもならない。5時になるまでその郵便を出すとわからなかったのか指摘すると、「私が一生懸命やったのに、なぜ文句を言うんですか」「事務局さんは税理士や所長の指示に従うべきだ」など、わけのわからないことを言い出すので始末に負えない。
●事前の指示が必須
仕事ができない人は行き当たりばったりで、仕事の全体像が見えない。事前に指示すれば、仕事はすごくスムーズになる。対お客さんだけではなく、事務所内だけでもそれができないと、すこぶる不効率になる。「発送して欲しい資料をできるだけ早く用意して、夕方くらいに渡すから、申し訳ないけど準備しておいてね。最悪、自分で出せるようにしておいてくれればいいから」と午前中に言うこともできる。
挙げ句の果てには、「残業になるからできません」と急な依頼を断る事務局スタッフに、「俺もいまから残業するんだから、ちょっとは手伝ってくれよ」といった浪花節的なお願いをしかねない。一緒に残業をして、7時くらいに「夜食を買ってきたよ」などと勘違いした行動をとる税理士も昔いたが、明らかに方向性がずれている。コミュニケーションを整えるのは努力しないと難しい。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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