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■第739段 快適オフィスで従業員満足度を向上させる
（シリーズ 福利厚生費を学する） 令和６年３月４日
●事務所の立地は駅近に限る
福利厚生で重要なポイントはいくつかあるが、従業員が働きやすい労働環境を整備するうえで、事務所の立地は重要だ。事務所は絶対に駅から近い方がいいというのが私のポリシーだ。うちの事務所のいまの築地のオフィスは駅から１分かからないくらいだが、来年はこのビルの前に駅直通のエレベーターができることになっている。
駅近ならローカル路線でもいい。バスに乗るのもだめだ。駅から遠いことによって歩く時間は、社員全員分のコストになる。「駅近」は最大限の福利厚生だと思っている。
会社は駅近でも家は駅から遠いというのが理想だ。駅まで徒歩１０分圏内が限度かもしれないが、敬遠されがちな徒歩１５〜２０分くらいのところに家を借りると、家賃が安いうえにスペースが広く、生活が楽でお金が貯まる。１５分くらいならバスに乗ることもなく、歩くのにちょうどいい距離で、健康的だ。
住居は徒歩１５分、会社は駅前だとトータルの通勤時間も短く、全体効率が一番高い。
●居心地のよいオフィスの条件
事務所が広く、居心地がよいことも大切なポイントだ。うちの事務所は５０坪で１０人だから、一人当たりのスペースが５坪あり、コロナ禍でも万全だ。これは他の会社と違うアドバンテージだ。ゆとりある打ち合わせスペースも２箇所ある。
東京の場合、事務所の面積が５０坪以上ないとワンフロアで専用トイレにならない。八重洲から事務所を移転するときの条件が「トイレは男女別、ワンフロア占有に」というのが女子所員の総意だった。そうすると、事務所面積、適正な従業員人数、目標とする売上金額などが逆算で自動的に決まってしまう。
都内の中小雑居ビルはむき出しの状態で階段や通路と繋がっているから、小さなオフィスには泥棒が入りやすい。ある程度大きなオフィスビルは警備体制もしっかりしているので、セキュリティ面でも安心だ。トイレの清掃などもビルの管理会社がしてくれる。
気分よく働ける快適な環境なら、従業員満足度が向上する。各自のスペースを広くとっているのも、より業務に集中し、能力を存分に発揮してもらうための大事な福利厚生だ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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