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第118段 儲かる会社10 儲かる会社の社長は、なんでも原価計算する
 シリーズ 儲かる会社、儲からない会社) 平成16年4月26日

●原価計算とは何か

 商売とは、何かを仕入れて、何かを売るということだ。売ることと仕入れることだから、原価と売上をつねに対比して考えられない人は、結局、儲からない。社長はつねに原価計算をしなくてはいけない。

 原価と売上(売値)を考える訓練をしていれば、いつも考えることができるようになる。たとえば喫茶店に入ったら、コーヒー代の原価計算をしてみる。コーヒー豆代、それにかかる人件費、光熱費、イスとテーブルのスペース分の賃借料などの原価計算を考える。

 人件費ならば会議を考えてみる。部長クラスであれば大したことはないが、取締役会では、膨大な金額になる。たいてい年収1,000万円以上の役員を10人集めて、活発な意見がでない会議を3時間やったとしたら、どうだろう。年収から時給を換算してみると、その金額に驚くであろう。しかもそれだけでは済まされない。会議のためのスケジュールを調整する秘書などの人件費もプラスされるのだ。

 3時間の会議を1時間で済ませるだけでも、経費削減になる。ある企業では、会議を長引かせないようにイスに座るのではなく、立って行うようにしたら、結論が早く出て会議の時間が短くなったという。

●売値は、市場が決める

 今度は携帯電話で考えてみよう。携帯電話は市場で価格が決まる。勝手に市場が売値を決めるが、原価もまた仕入先との交渉の結果、市場が決めるから、実際に儲かる組み合わせになるかは分からない。11,000円で仕入れたのに、10,000円でしか売れなかったら、赤字だ。しかし、差額は販促費で戻ってくるから、商売として成り立っている。

 リンゴも勝手に市場で売値が決まる。店頭に並べた時に、100円で仕入れたからといって、「1個150円」と書いても売れず、何日か経って50円まで下げて、やっと売れるということもある。同じリンゴを100円で仕入れたとしても、有名果物屋であれば200円で売れる。これは有名果物屋だから可能になることで、ほかが真似しても不可能だ。

 売値は、売る時期や告知方法、リアル店舗か実店舗で売るのか、ブランド力などで決まる。この中で一番大きいのはブランド力だ。


 文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
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