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第119段 儲かる会社11 儲かる会社の社長は、なんでも原価計算する2
 シリーズ 儲かる会社、儲からない会社) 平成16年5月3日

●原価計算をする訓練をする

 儲かる会社の社長は、必ず原価計算している。喫茶店や果物屋に入ったときにも、「これはいくら、あれはいくら」と、つねに計算している。原価計算ができれば、店舗の坪数、商品の陳列、どのくらいお客さんが入って、どのくらいの在庫があるかを知れば、その店の月商までわかる。原価計算ができない社長は儲からない。

 これを鍛えるためには、道を歩いている時も、店舗に入ったときも、つねに原価計算する。考えるのは、何でもいい。たとえば、書類を取引先に届ける場合を考えてみよう。次の5つが考えられる。

 1.社員に持っていかせる(これは論外)
 2.パートタイマーに行かせる
 3.バイク便を使う
 4.宅配便を使う
 5.郵便を使う

 できるだけ早く届けるならば、2か3になる。パートの時給は賞与も含めて換算すると時給は1,000円以上になるため、取引先に行くのに往復で3時間かかるのであれば3,000円。バイク便が2,000円であれば、パートには別の仕事をやらせて、バイク便を呼ぶ。往復1時間で済む近場であれば、パートに行かせたほうがいい。

●「原価は低く、売上は高く」バランスで組み合わせをする

 何かをするときには、このように、いくつかの選択肢がある。すべての事柄について、どれだけの原価がかかり、どれだけの売上が上がり、どれだけの効果が出るかを、つねに考えなければならない。

 パソコンが壊れると修理を呼ぶのか、買い換えるかという選択肢がある。私は、買い換えを即座に判断する。修理をすると2〜3万円はかかり、その間パソコンを使えなくなる。それならば、新しいのを買ったほうが安くつく。

 一番大きいコストが人件費だから、従業員ひとり一人を考えなければいけない。月給20万円のAさんだと、事務代や福利厚生費など間接費と会社の利益を含めて考えると、3倍を稼ぐ必要がある。1倍分はAさんの給与で、1倍分が間接費、1倍分が会社の利益となる。逆に考えれば、3,000万円の売上を上げるBさんならば、給与は1,000万円払っても帳尻は合う。

 結局、安いコストで、いかに効果を上げるか――。いいものを安く上げるかという組み合わせを考えること。原価(仕入先)と売上(取引先)はそれぞれ独立しているから、原価は低く、売上は高くというバランスで組み合わせて、儲かる仕組みをつくるようにコーディネートしていく必要がある。


 文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
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