■第139段 単純な野球をする。これが一番難しい。1
(テーマ 己を鍛える) 平成16年9月20日
●複雑で高度なことは、単純なことの組み合わせ
2003年10月、プロ野球中日の新監督として、落合博満氏が就任することが決まったときに、
「どのような野球を目指すか?」
と質問されたときの、答えがこれだった。
「単純な野球をする。これが一番難しい。」
私は非常に深い言葉だと感じた。この言葉も、星野が原に贈った言葉と同じく本質を突いている。
複雑で高度なことは、単純なことの組み合わせだから、単純なことがきちんとできないと、複雑なことはできない。だから複雑なことを練習する必要はなく、単純なことだけをやればいい。これは物事の基本だ。
●ゴロがとれない人に、ダブルプレイはできない
野球でいえば、ダブルプレイがあげられる。ゴロをきっちり捕って、スローイングはいかに早く、正確にするか――。状況に合わせて、ダブルプレイがとれればセカンド、とれなければファーストにするという即座の判断が必要だ。
そのときに、どういう球を投げるか? さらにとったあとの投げ方はどうするか? などの問題などがある。一連の動作の中でダブルプレイは行われるため、複雑な技術に見えるが、ひとつ1つは単純な技術であり、その組み合わせにすぎない。
「仕事の徒然草」は、ビジネスのエッセンスを単純化して、基本をひとつずつ配信している。その基本となる物事が組み合って複雑な物事になる。核となる議論は、「仕事は人の心で成り立っている」「時間はコスト」など。このような基本概念から、すべてが派生している。
基本概念があり、それが結果として、「こういう場面では、このようなことが起きるから、こうなるぞ」となる。ゴロがきちんととれない人は、ダブルプレイができないのと同じように、基本概念をしっかり理解していないと、結果を想定できない。先の手を考えられないと、リスクヘッジができないから失敗する。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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