■第249段　最優先すべきは拡張性と単純性
　（テーマ　万難を排して起業する）　平成１８年１０月３０日

●格好いい商号や屋号の問題点

　商号や屋号を考えるときに、最優先されるのは格好いいかどうかであり、カタカナやアルファベットの社名をつける経営者が多い。私が最悪だと思ったのはＵＦＪ銀行である。横文字が並んでいるだけで、ＵＦＪの意味が不明だ。その点、三井住友銀行は財閥系銀行というコンセプトが明快で、さくら銀行よりもわかりやすくなった。

　「商号＝ブランド」だと考れば、すぐに商売が理解できる商号のほうがブランドイメージが浸透しやすいことがわかる。昔ながらの古い感性を大切にしたほうがいいわけだ。そして最優先するのは、拡張性と単純性である。エースハウジングとエース不動産を比べると、拡張性があるのは後者であり、前者はオフィスよりもマンションに強いというイメージを持たれやすい。

　加えて単純明快で短い社名ならば、電話するときにいいやすく、相手も聞き取りやすい。難しい漢字を使う、あるいは読めない欧文名は論外であり、自己満足以外の何ものでもない。

　一方、エース・コーポレーション、エース・エージェント・テクノロジーのように長くて、「・（中黒）」がある社名も何かと面倒である。長い社名は従業員がいいにくく、書きにくい。またパソコンでの振り込みをするときには、社名を入力しなければならないうえ、中黒が使えないなど、取引先にも負担をかけることになる。電話などで略称を使うのであれば、最初から略称を社名にしたほうがいい。

●すぐ商売がわかり、親しまれる社名は波及効果が大きい

　経営者が大好きでも、親しまれない社名は商売にとってプラスにならない。「不動産のエース・コーポレーションでございます」と電話対応しなければならない社名は、一人歩きができない。

　現在、タウンページに登録をすると、「Yahoo!電話帳」にも掲載される。また「Google マップ」では指定した地域の会社や店舗を検索することができる。検索エンジンはサイト検索だけではなく、地図検索にも使われるようになるだろう。ネットでも看板でも、社名が広告となり、一人歩きしたほうがいい。

　なお、株式会社を前にするか、後ろにするかは、どちらでもいい。個人の趣味によるところが大きい。

　文責　山田　咲道　公認会計士・税理士
　中央区の税理士　エース会計事務所　会社設立できる公認会計士　東京都

（一言）

　子供の未来、よく考えて命名せんかい。

　よろしければ、ぜひご購読をお申し込み下さい（Presented By ）

〒１０４−００４５
東京都中央区築地２丁目１１番９号ＲＢＭ築地駅前ビル６階（地図）
ＴＥＬ　０３−３５１６−８９４１　ＦＡＸ　０３−３５４１−８７５５
Ｅ−Ｍａｉｌ　ace@jobtheory.com
ＵＲＬ　https://www.jobtheory.com/

会社経営とは　戦う経営ブログ　社長の道！『仕事の徒然草』


前段へ　次段へ
TOP　サイト内検索　テーマ別　日付順（Ｎｏ順）　最新号