■第657段 取締役会で会社を強くする
(シリーズ 取締役会とは) 令和2年10月5日
●時代に合わせるスキルと感覚
後継者の育成に苦労している経営者が多い。取締役会を大事にし、いかに教育の場、会社を強くする場にできるかは、それぞれの経営者の技量である。
後継者には基本、息子になってほしいものだろう。息子がぼんくらなら、ひたすら教えるしかない。いまぼんくらでも10年後に一人前になってくれればいい。だから、日々トレーニングしなければならない。東大出身の頭のいい人でも、付加価値がなかったら、どんな職種でもまったく役に立たない。
10年、20年経つと、時代はどんどん変わっていく。経営者はそのときの時代に合わせて世の中が買ってくれるサービスや商品を提供していかなくてはいけない。それなりのスキルと感覚がないと生き残れない。これから先もどんどん時代は変わっていくのだ。
現在の携帯電話の環境はアップル社のスティーブ・ジョブズが作り出したが、いまやマイナーチェンジしかできない。そのたびに価格がどんどん上がり、「携帯電話が10万円を超えるなんて、いい加減にしろ」とSNSで非難されている。付加価値があれば、新しい商品を作れるのに、ジョブス亡き後の後継者に困っている。発想の柔らかい新しい会社が台頭してきているので、付加価値がなければ10年後に存続できるかもわからない。
●いいものを供給していく
アップル社ほどの最先端の上流の部分ではなく、中小企業のレベルにおいても、本質的には変わらない。自分の会社がいま作っている製品がどこまで生き残れるかは社長の付加価値だ。商品もサービスも世の中に無数にある。突き詰めていけば、いいものは残るし、ダメなものは淘汰される。いいものをきちんと供給していけば、絶対に残る。
飲食店も安くておいしければ残るし、まずかったら衰える。大戸屋など、チェーン店系の外食産業は厳しい状況だろう。参入障壁が低いから誰にでもやれてしまう。一品を売りにする居酒屋などは、いくらでも工夫のしがいがある。ただ、腕が悪ければ話にならない。
ホテル業界も建設ラッシュで飽和してくるので、付加価値をつけていかないと、東京五輪まではよくても、終わった後にきつくなっていく。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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