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■第702段 価格変動リスクをとり、配当を取得する
（シリーズ バリュー株投資のススメ） 令和４年８月１５日
●定期預金より銀行株購入
多くの人が都市銀行やゆうちょ銀行に口座を持っているが、定期預金の金利はいまやほぼゼロに近く、上がる可能性も見込めない。
だが、例えば三井住友銀行の三井住友フィナンシャルグループ株の配当利回りは５.４６％、みずほ銀行のみずほフィナンシャルグループ株も同じぐらいの５.２２％、東京三菱銀行の三菱UFJフィナンシャル・グループ株は若干下がって４.２７％ぐらいだ。
あおぞら銀行株は５.７４％、ひろぎんホールディングスは４.３５％、第四北越フィナンシャルグループは４.６９％と、銀行株は軒並み配当利回りが高い。
定期預金をするより、配当５％ほどの銀行株投資をした方がいいのは間違いない。配当だけでなく、株主優待制度を設けている銀行もある。
この考え方の転換が日本人は苦手だから、いつまでたっても定期預金のまま放置している。定期預金は面倒だからと、銀行の普通預金を利用する人も多い。自分も１〜２千万円の運転資金をつい普通預金に入れっぱなしだが、その資金でも銀行株を買った方がいい。
銀行は外貨預金を勧めているが、為替のリスクを負ううえに利息は５％もない。
●年間４〜５％の配当を得るには
なぜ定期預金には預けても株式投資をしないのか。価格変動リスクがコントロールできないからだ。相場が下がっても上がっても売買のタイミングは難しい。下がっているときはもっと下がるのではないかと不安になり、上がっているときには買いたくないのが人間心理だ。買って下がったら悔しいし、上がった後には買っておけばよかったと悔やむ。
だが、そのリスクがとれないと株式投資はできない。貯めたお金をゼロ金利で銀行に置いておくだけになる。１００万円投資して年４％の配当をもらい、年間４万円増えるだけでも大きい金額だ。１００万円を４％の複利で３０年運用すれば３２４.３万円になる。
株は自己責任だ。実際に購入して利益が出たり、値下がりして損が出たりして痛い目をみないと本気にならない。損をして初めてわかることがあるので、実践するのが重要だ。
きちんとリスクをとって、少なくとも年４〜５％の配当をもらう戦略をおすすめする。
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※投資にはリスクが伴います。ご自身の判断で行ってください。
※株の情報は令和４年６月１２日現在のものです。
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文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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