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■第782段 若いうちに取り組むべき自己投資
(シリーズ アフターファイブの過ごし方) 令和7年12月15日
●20代、30代はスキルアップの黄金期
副業や投資を始めるのに最適な時期は、20代や30代の若い世代である。40代や50代になると、結婚や子育てといった生活環境の変化により、副業や投資に十分な時間を割く余裕がなくなるからだ。若い時期には比較的自由な時間があり、自己投資に専念できる。私自身、20代の頃は貯金や投資にはあまり意識を向けていなかったが、勉学には全力を注いでいた。当時すでに公認会計士の資格を取得していたものの、それに満足せず、さらなるスキルアップを目指して努力を続けた。
その頃は毎日補習所に通い、さらにはコンピューター技術や税法を学ぶため学校にも通った。週2回の夜間授業や日々の学習が、現在の実務において大きな力となっている。資格を取得すること自体がゴールではなく、それをいかに実務で活用するかが重要だ。自分の時間や資金を一部投じ、将来に向けて行動することが必要である。もちろん、20代には遊びの時間も欠かせないが、最低2割程度は副業や勉強に振り向けるべきだ。
●キャリアを構築して備える
公認会計士と税理士の資格は一部重複する領域があるが、時代や社会の需要に応じて業務内容は変化してきた。私が独立した当初は、公認会計士の業務だけでは十分な収入を得るのが難しく、税理士業務が必要不可欠だった。しかし現在では、M&Aや企業不祥事対応といった新たな分野が増え、公認会計士独自の業務に専念できる環境が整いつつある。それでも、監査業務には根本的な限界があり、すべての粉飾決算や不祥事を発見するのは不可能である。それにもかかわらず、業界は「何でも対応します」といった姿勢で拡大路線を続けてきた結果、業務が過剰に膨れ上がり、現場が疲弊する状況も珍しくない。
若い世代は、こうした現実を踏まえ、自身のキャリア構築に時間と資金を投資すべきである。副業や資格取得を通じてスキルを高めつつ、将来的な投資資金を蓄えることが重要だ。副業においては大きな収益を追い求める必要はない。毎月数万円でも投資を始めることで、後に大きな成果を得ることができる。例えば、リスクの低いバリュー株投資などからスタートするのが有効だ。若い時期の努力が、未来の安定と成功につながるのである。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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