■第651段 会議が多いのがいい会社?
(シリーズ 取締役会とは) 令和2年7月6日
●長い会議にはわけがある
取締役会とは、いわゆる役員会である。役員会はたくさん開催した方がいい。会議の多い会社の方がいいのだ。できれば、毎月開くのが望ましい。だから、3か月にいっぺんでは少なすぎるということに最近やっと気がついた。
私は大手上場企業の役員を10年近く務めてきた。実に会議が多い会社で、取締役会を最低でも毎月、下手すると月に2、3回開くことがあった。私はそれに100%出席してきたのだ。朝の9時から夕方5時の丸1日、9時から昼の2時、あるいは正午から夕方5時の丸半日、などというパターンで開催され、気が遠くなるような拘束時間だった。
なぜ会議が長いかというと、取締役会で議論しなくてもいいような細かい内容まで全部議論していたからだ。部長会議の内容を取締役会で繰り返す。部長会議に出席していない役員もいるし、非常勤の社外取締役、監査役も初めて聞くため、改めて議論し、精査する。
私は監査役として、あまりうるさいことは言わず、会社法や憲法、民法などの法令違反がないか、定款やガバナンス、コンプライアンス面に問題がないかをチェックしながら聞くのが主だったが、ともかく長かった。
●いい会社は役員会を開く
そうやってずっと、10年近く役員としておつきあいしてきた。上場会社だから、取締役会の日程は先方の都合で決まってしまう。ある日突然、「何月何日に開催」と言われて、他の予定がガタガタに崩れてしまうこともあった。
取締役会の時間が長いから嫌になったというわけではなく、回数があまりに多いので、スケジュール的に対応しきれなくなり、任期を終えて退任させていただいた。
そして、自分が30年、エース会計事務所を経営し、いろいろなお客さんとおつきあいしているなかで、最近ハタと気づいたのだ。「ちゃんとしている、いいお客さんは役員会をやっている」と。私が取締役ではなくても、役員会開催をリクエストして開いてもらうこともあるし、先方がこちらの都合に合わせて開くこともある。ともかく、私が出向いたときに役員会を開く会社が増えてきて、そういう会社はみんないい会社なのだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
よろしければ、ぜひご購読をお申し込み下さい(Presented By )
サイト内検索
〒104−0045
東京都中央区築地2丁目11番9号RBM築地駅前ビル6階(地図)
TEL 03−3516−8941 FAX 03−6740−1328
E−Mail ace@jobtheory.com
URL https://www.jobtheory.com/
会社経営とは 戦う経営ブログ 社長の道!『仕事の徒然草』
前段へ 次段へ
TOP サイト内検索 テーマ別 日付順(No順) 最新号
|